肩こりは「日本人の国民病」ともいわれるほど多くの人が悩んでいる症状です。
ただし「マッサージしてもすぐ戻る」「湿布でごまかしている」という声も多いのが現実。
その理由は、根本的な原因を理解していないからです。
この記事では 肩こりの主な原因(姿勢・生活習慣・ストレス) をわかりやすく解説します。
原因を知ることは、正しい対策を選ぶ第一歩です。
肩こりの原因① 姿勢の悪さ
デスクワークやスマホの長時間使用によって、現代人はどうしても前かがみの姿勢になりがちです。
この「猫背」や「ストレートネック」が肩こりを悪化させる大きな要因です。
- 猫背 → 背中が丸まり、頭の重みが首や肩に集中
- ストレートネック → 本来カーブしている首が真っ直ぐになり、常に負担がかかる
- 前傾姿勢 → 頭はボーリング玉ほどの重さがあり、前に傾くほど肩・首の筋肉が緊張する
ポイントは「無意識の時間」が多いこと。
姿勢を意識するのは一瞬でも、悪い姿勢が長時間続けば筋肉が疲労し、血流が悪化して肩こりが発生します。
肩こりの原因② 生活習慣
日常のちょっとした習慣も肩こりに直結します。
1. 運動不足
体を動かさないと、筋肉が固まりやすくなり血流も悪化。肩だけでなく全身がこりやすい状態になります。
2. 長時間の同じ姿勢
デスクワークや車の運転などで体を動かさない時間が続くと、肩周辺の筋肉が常に緊張したままになりコリを招きます。
3. 冷え
エアコンの風、冷たい飲み物の取りすぎなどで体が冷えると血流が悪化。筋肉が硬くなって肩こりを感じやすくなります。
4. 眼精疲労
PC・スマホの画面を見続けると目の周りの筋肉が疲労し、それが首や肩に波及してコリを引き起こします。
このように「気づかないうちに積み重なる生活習慣」が慢性的な肩こりを作ります。
肩こりの原因③ ストレス
意外と見落とされがちなのが ストレス です。
ストレスを感じると、自律神経のバランスが乱れやすくなります。
交感神経が優位になり「常に体が緊張モード」に入り、筋肉がこわばった状態に。
- 精神的ストレス → 肩や首が無意識に力む
- 睡眠不足 → 筋肉の修復やリラックスができず、疲労が残る
- イライラや緊張 → 呼吸が浅くなり、肩に力が入り続ける
つまり「気持ちの疲れ」も「体の疲れ」になって肩こりを悪化させるのです。
まとめ|肩こりは「原因の複合体」
肩こりの原因は一つではなく、
- 姿勢
- 生活習慣
- ストレス
が絡み合って起こる「複合的な症状」です。
だからこそ、「マッサージだけ」「湿布だけ」では一時的に良くなっても再発しやすいのです。
根本的な改善には 原因を理解して、日常生活そのものを整えること が大切です。
次回は、肩こりの種類や症状の違いについて詳しく解説します。
自分の肩こりタイプを知れば、さらに効果的な対策が見えてきますよ。