「ズキズキとしたこめかみ」「締めつけるような後頭部の重だるさ」…。
デスクワークやスマホ時間が長い現代人にとって、頭痛はまさに“現代病”。
薬に頼る前に、まずは筋肉と血流から整えるケアを始めてみましょう。
この記事では、運動・姿勢・呼吸を使って、緊張型頭痛を根本から和らげる方法を紹介します。
なぜ筋肉のこりが頭痛を引き起こすのか
肩や首の筋肉がこると、その周囲を走る血管や神経を圧迫します。
特に「後頭下筋群」と呼ばれる首の深部の筋肉が硬くなると、後頭部やこめかみへの血流が滞り、痛みや重さが出やすくなります。
つまり、首〜肩の筋肉をやわらげることが、頭痛改善の第一歩なのです。
STEP①|呼吸でリラックス神経をオンにする
まずは呼吸から整えましょう。
ストレスや緊張で呼吸が浅くなると、交感神経が優位になり頭痛を悪化させます。
【深呼吸法】
- 背筋を伸ばし、肩の力を抜く
- 4秒かけて鼻からゆっくり息を吸う
- 6秒かけて口から吐き出す
- これを5回繰り返す
ポイントは「吐く時間を長く」すること。副交感神経が刺激され、頭と体が一気にゆるみます。
STEP②|首・肩まわりの血流アップ運動
デスクワーク中でもできる、シンプルで効果の高い運動を紹介します。
① 肩甲骨ほぐし
両手を肩に置き、肘で大きな円を描くように前回し×5、後ろ回し×5。
「肩甲骨を動かす」意識をもってゆっくり行いましょう。
② 首の側面ストレッチ
右手で頭を軽く押さえ、右にゆっくり倒す。
左の首すじが伸びたところで20秒キープ。反対側も同様に。
③ あご引きリセット
壁に背中をつけ、あごを軽く引く(首の後ろを伸ばすように)。
5秒キープを5回。スマホ首の改善にも◎。
STEP③|目とこめかみのリリース
長時間の画面作業は、目の筋肉(眼輪筋や眼精疲労)を緊張させ、頭痛を誘発します。
- 両手をこすり合わせて温める
- 目の上に手のひらを当てて10秒
- こめかみを円を描くように10回マッサージ
これだけでも、目の周囲の血流が戻り、頭の重さがすっと軽くなります。
STEP④|ストレスをためない体の使い方
頭痛の背景には、精神的ストレスも大きく関わります。
緊張が続くと筋肉が固まり、自律神経のバランスが崩れてしまうのです。
ポイント:
- 1時間に1回、立ち上がって背伸び
- 水分をこまめにとる(カフェインの摂りすぎ注意)
- 目線はスマホより15cm高く
「小さな休憩」が、血流を保ち、頭痛を防ぐリズムをつくります。
STEP⑤|寝る前3分のセルフケアルーチン
夜の時間をうまく使えば、翌日の頭の重さが劇的に変わります。
- 湯船で15分ほど入浴(38〜40℃)
- 蒸しタオルで首を温める(1〜2分)
- ベッドの上で「深呼吸×首ストレッチ」
これだけで、睡眠中に副交感神経がしっかり働き、朝の頭がすっきりと軽くなります。
【実践ポイントまとめ】
- 首・肩をゆるめて血流を確保する
- 呼吸で自律神経を整える
- 目とこめかみを温めてリセット
- 姿勢と生活リズムを意識する
頭痛を根本から改善するカギは、「動かす・温める・整える」の3つ。
薬に頼る前に、体の声を聞きながら整えていきましょう。
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