肩こりと運動不足の密接な関係
「最近あまり動いていないな…」と思ったとき、同時に肩こりを感じていませんか?
実は運動不足は肩こりの大きな要因のひとつです。筋肉が硬くなると血流が悪化し、首や肩の疲労が抜けにくくなります。
特にデスクワークやスマホ使用が多い人は、体を動かす機会が少なくなり、肩周辺の筋肉が固まってしまいがち。この記事では、肩こりと運動不足の関係、そして自宅で簡単にできる運動や筋トレを紹介します。
1. なぜ運動不足が肩こりを悪化させるのか
血流の停滞
筋肉は動かすことで血液の流れを促します。運動不足になると肩や首の血流が滞り、酸素や栄養が届きにくくなります。
筋力低下
肩や背中を支える筋肉(僧帽筋、肩甲骨まわりの筋肉など)が弱まると、正しい姿勢を保てず猫背になり、肩こりが悪化します。
姿勢の固定化
同じ姿勢を長時間続けることで、肩や首の筋肉が硬直。運動不足の人ほど「ほぐす動き」が少なく、こりが慢性化しやすくなります。
2. 肩こり解消におすすめの運動
ウォーキング
- 血流を全身に巡らせ、肩周りの緊張をほぐす
- 1日20〜30分、背筋を伸ばして歩くのが理想
ラジオ体操
- 短時間で全身を動かせる万能運動
- 特に肩を回す動きが肩甲骨まわりのストレッチに効果的
ヨガやピラティス
- 呼吸と合わせてゆっくり筋肉を伸ばすことで、緊張を解消
- 「猫のポーズ」「肩回しポーズ」などが肩こりに効果的
3. 肩こりに効く筋トレメニュー
筋肉をつけると「血流改善+正しい姿勢の維持」がしやすくなります。
ショルダーシュラッグ
- 両手にペットボトル(500ml~1L)を持つ
- 肩をすくめるように持ち上げ、ゆっくり下ろす
👉 僧帽筋を鍛えて肩の血流を改善
リバースプッシュアップ
- 椅子に手を置いて、足を前に出す
- ひじを曲げて体を上下に動かす
👉 上腕と肩まわりの筋肉を強化
チューブローイング(ゴムバンド使用)
- ゴムチューブを足に固定し、両手で引っ張る
- 肘を後ろに引く動作を繰り返す
👉 肩甲骨まわりを動かし、姿勢改善に効果的
4. デスクワーク中にできる軽運動
- 肩を大きく前後に回す
- 首を左右にゆっくり倒す
- 背伸びで全身を伸ばす
👉 仕事の合間に1分でも行うと、肩の緊張がリセットされます。
5. 運動を続けるコツ
- 毎日同じ時間に行い、習慣化する
- 無理せず「ながら運動」から始める(テレビを見ながらストレッチなど)
- 運動日記やアプリでモチベーションを管理
まとめ
肩こりは「動かないこと」で悪化します。血流を促し、姿勢を支える筋肉を強くするために、ウォーキングやストレッチ、軽い筋トレを生活に取り入れましょう。
「今日はちょっと体を動かそう」――その小さな積み重ねが、肩こりの根本改善につながります。
次回は「肩こりと自律神経の乱れ」について詳しく見ていきます。