肩こりと睡眠の深い関係
「しっかり寝たはずなのに肩が重い…」そんな経験はありませんか?
実は肩こりと睡眠は切っても切れない関係にあります。眠っている間に筋肉や神経は修復・リセットされますが、睡眠環境が悪いと回復が不十分になり、肩こりが慢性化してしまうのです。
1. 睡眠不足が肩こりを招く理由
- 筋肉の回復不足
睡眠中に分泌される成長ホルモンは筋肉修復に欠かせません。睡眠不足になると肩の緊張が抜けず、疲労がたまります。 - 自律神経の乱れ
深い眠りが足りないと交感神経が優位になり、筋肉がリラックスしにくくなります。 - 血流の悪化
睡眠不足で体温調節が乱れると血流が滞り、肩のこりや冷えが強まります。
2. 枕が肩こりに与える影響
枕の高さや硬さが合わないと、首や肩に不自然な負担がかかります。
理想的な枕の条件
- 首のカーブを支える:首と布団の隙間を埋める
- 高さは横向きでも快適:仰向けと横向き両方でバランスが良い
- 硬さは適度:沈み込みすぎず、頭をしっかり支える
👉 高すぎる枕 → 首が前に曲がり、肩こり悪化
👉 低すぎる枕 → 首が反って筋肉が緊張
枕の選び方のポイント
- 仰向けで頭を乗せたとき、顔がわずかにあごを引く程度
- 横向きで寝たとき、首から背骨がまっすぐ一直線になること
3. マットレスや寝具の選び方
枕だけでなく、体全体を支える寝具も重要です。
- マットレスの硬さ
柔らかすぎ → 体が沈み肩に負担
硬すぎ → 圧迫されて血流が悪化
→ 「体が沈みすぎず、寝返りしやすい中程度」が理想。 - 掛け布団の重さ
重すぎると肩や首に圧迫感がかかり、こりやすくなる。 - 寝室環境
温度は20℃前後、湿度は50%前後が快適。冷えすぎは肩こりを悪化させるので注意。
4. 睡眠中にできる肩こり対策
- 寝返りを妨げない:十分なスペースを確保
- 肩まで布団をかける:肩を冷やさない
- 横向きで抱き枕を使う:肩と腕の負担を分散できる
5. 良質な睡眠をとる生活習慣
- 就寝前のスマホやPCは控え、ブルーライトを避ける
- 軽いストレッチや入浴で体を温める
- 寝る直前のカフェインやアルコールは控える
👉 「眠りの質」を高めることが、肩こり改善の近道になります。
まとめ
肩こり改善には、日中の姿勢や運動だけでなく、夜の「睡眠環境」が大きなカギを握っています。
枕やマットレスを見直し、快適な眠りを手に入れることで、朝起きたときの肩の軽さが変わってきます。
次回は「運動不足が招く肩こり|おすすめの運動・筋トレ」を紹介します。