日本人の多くが一度は経験する腰痛。厚生労働省の調査でも「自覚症状のある病気・けが」の上位にランクインするほど、腰痛は身近な不調です。
しかし「腰が痛い」とひとくくりにしても、原因や種類は人によって大きく異なります。
今回は「腰痛の種類と原因」についてわかりやすく解説し、自分の腰痛タイプを見極めるヒントをお届けします。
腰痛には主に4つの種類がある
腰痛の代表的なタイプ
✅ 筋肉性腰痛(筋肉の疲労・コリ)
✅ 神経性腰痛(坐骨神経痛など)
✅ 内臓性腰痛(内臓疾患が原因)
✅ 心因性腰痛(ストレス・自律神経の乱れ)
① 筋肉性腰痛(筋肉の疲労・コリ)
もっとも一般的なタイプ。長時間のデスクワークや前かがみ姿勢、重い荷物の持ち運びで腰まわりの筋肉に負担がかかり、痛みや張りを引き起こします。
特徴は「重だるさ」「動かしたときの痛み」で、安静にすると軽くなることも多いです。
② 神経性腰痛(坐骨神経痛など)
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などが原因で神経を圧迫すると、腰の痛みだけでなくお尻や脚にしびれが出ることも。
「鋭い痛み」「しびれ」「歩行時の違和感」が特徴で、長期化や悪化するケースもあるため医療機関の受診が推奨されます。
③ 内臓性腰痛(内臓の病気が原因)
注意!
腎臓結石・婦人科系疾患・大動脈瘤など、内臓の異常が腰痛として現れることがあります。
➡ ストレッチやマッサージでは改善しない
➡ 「動いても安静でも痛い」場合は病院へ
④ 心因性腰痛(ストレスが影響)
強いストレスや不安が続くと、自律神経が乱れ筋肉が緊張しやすくなります。検査では異常が見つからないのに慢性的な腰痛が続く場合、このタイプの可能性があります。
腰痛を引き起こす主な原因
- 長時間の同じ姿勢(デスクワーク・スマホ)
- 運動不足による体幹筋力の低下
- 合わない寝具(マットレスや枕)
- 冷えや血行不良
- 精神的ストレス
放置してはいけない腰痛のサイン
医療機関を受診すべき症状
⚠ 脚のしびれや力が入らない
⚠ 夜も眠れないほどの痛み
⚠ 発熱や体重減少を伴う
⚠ 安静にしても改善しない
まとめ|自分の腰痛タイプを知ることが改善の第一歩
腰痛には「筋肉性」「神経性」「内臓性」「心因性」といった種類があり、それぞれ原因も対処法も異なります。
まずは自分の腰痛タイプを把握し、必要に応じてセルフケアや医療機関のサポートを取り入れましょう。