近年、デスクワークやスマートフォンの使用時間が増えることで、姿勢が乱れやすくなっています。
実は、この「姿勢の悪さ」が頭痛の大きな原因になることをご存じでしょうか?
この記事では、頭痛と姿勢の関係をわかりやすく解説し、日常でできる改善方法をご紹介します。
なぜ姿勢が悪いと頭痛になるのか?
不良姿勢の代表は「猫背」や「ストレートネック」です。
これらの姿勢は首や肩の筋肉に余計な負担をかけ、血流や神経の働きを妨げます。
その結果、緊張型頭痛や片頭痛を引き起こす要因となります。
筋肉の緊張と血流の低下
前かがみの姿勢では、頭の重さを首や肩の筋肉で支える必要があります。
頭は体重の約10%(4〜6kg)ほどもあるため、長時間支えることで筋肉が硬直し、血流が悪化します。
これが頭痛を引き起こす大きな原因です。
神経への圧迫
姿勢が崩れると、首周囲の神経が圧迫されることがあります。
その結果、頭の後ろから側頭部にかけて痛みが広がることもあります。
スマホ首(ストレートネック)と頭痛
スマートフォンを見るとき、つい頭を前に突き出す姿勢になりがちです。
この習慣が続くと、首の自然なカーブが失われストレートネックと呼ばれる状態になります。
ストレートネックでは首の筋肉が過剰に緊張し、頭痛や肩こり、めまいを引き起こすこともあります。
ストレートネックのチェック方法
- 壁に背をつけて立ったとき、後頭部が壁につかない
- 首や肩が常に重だるい
- 頭痛が夕方以降に出やすい
デスクワークと頭痛
長時間のパソコン作業は、頭痛を悪化させる代表的な要因です。
画面をのぞき込む姿勢や、腕の位置が合わない環境では、首や肩に大きなストレスがかかります。
正しいデスクワーク環境の作り方
- 画面の高さを目線と同じにする
- 椅子の高さを調整し、膝の角度を90度にする
- 肘は90度に曲げ、机やアームレストに軽く置く
- 1時間に1度は休憩を取り、首や肩を動かす
頭痛を予防する姿勢改善のポイント
姿勢を整えることは、頭痛予防に直結します。
以下の習慣を日常に取り入れることで、頭痛のリスクを大きく減らせます。
① 首・肩ストレッチ
デスクワークの合間に、首を横に倒す・肩を回すなど簡単なストレッチを行いましょう。
血流改善により頭痛の発生を防げます。
② 正しいスマホの持ち方
スマホは胸の位置ではなく、できるだけ目線に近い高さで持つようにしましょう。
これだけで首への負担を大きく減らせます。
③ 体幹を鍛える
実は、体幹の筋肉が弱いと姿勢を保ちにくくなります。
体幹トレーニングを行うことで自然と背骨の位置が安定し、頭痛予防につながります。
まとめ|姿勢を整えて頭痛を予防しよう
姿勢の乱れは、頭痛を引き起こす大きな原因です。
猫背やストレートネックを改善し、デスクワークやスマホの使い方を工夫することで、頭痛を大きく減らすことができます。