「ズキズキと痛むこめかみ」「締めつけられるような前頭部」…。
その頭痛、実はツボのつまりが原因かもしれません。
今回は、ツボ刺激とセルフマッサージを組み合わせて、こめかみ・後頭部・首まわりをゆるめていきます。
手のひら・指先・呼吸を使った“ながらケア”で、今日から頭痛のない日常を取り戻しましょう。
なぜツボ刺激が頭痛に効くのか
東洋医学では、頭痛は「気血(きけつ)」の流れが滞ることで起こると考えられています。
血行が悪くなり、筋肉が硬直し、神経を圧迫する。まさに現代医学で言う「緊張型頭痛」と同じ構造です。
ツボはこの気血の通り道「経絡(けいらく)」に沿って存在し、刺激することで流れを整えます。
つまり、ツボ=自分で押せる血流スイッチなんです。
STEP①|こめかみ周辺のツボを押す
① 太陽(たいよう)
位置:眉尻と目尻を結んだ線の中点から、指1本分外側。
指の腹で軽く押すと「ズーン」と気持ちいい感覚があるポイントです。
押し方:中指で3秒押して、2秒離す。これを5回くり返す。
目の疲れ・こめかみの痛みに特に効果的です。
② 風池(ふうち)
位置:後頭部、耳の後ろのくぼみから指2本分内側。
頭を少しうつむけて、親指で上方向に押し込むように刺激。
押し方:左右同時に5秒押して、3秒休む×5セット。
首こり・肩こり・血流不良による頭痛に◎。
③ 百会(ひゃくえ)
位置:両耳の上端をまっすぐ頭頂で結んだ交点。
まさに“頭のてっぺん”にあるツボです。
押し方:両手の中指で優しく5秒間プッシュ×3回。
血流促進・ストレス性の頭痛・自律神経の乱れに有効です。
STEP②|指先で行う「頭皮リフトマッサージ」
ツボ押しのあとは、頭全体を包み込むようにマッサージしていきます。
筋膜と皮膚のすべりをよくして、血流を一気に戻す感覚をつかみましょう。
【やり方】
- 両手の指先で頭皮全体をつかむようにセット
- 頭皮を上下・左右にゆっくり動かす(1分間)
- こめかみ→頭頂→後頭部の順にほぐす
強くこするのではなく、皮膚の下をゆらすような優しい圧でOK。
終わったあとは、頭が「ポカポカ」してくるのを感じるはずです。
STEP③|首・肩の連動ストレッチ
ツボとマッサージだけでなく、首まわりの血流を戻すことで効果が安定します。
以下のストレッチを1日2回取り入れてみましょう。
① 首のねじりストレッチ
背筋を伸ばして座り、ゆっくり右を向く→正面→左を向く。
呼吸を止めずに「息を吐く」タイミングでねじるのがコツ。
② 肩すくめリリース
両肩を耳の近くまで持ち上げて、ストンと下ろす。
これを10回。血液のポンプ運動になり、肩こり・頭痛の同時ケアに。
STEP④|温めで仕上げる「こめかみスチーム法」
最後の仕上げは「温め」。筋肉の硬さをゆるめ、ツボ効果を最大化します。
【蒸しタオル法】
- 濡らしたタオルを電子レンジで30秒温める
- こめかみ〜目の上を覆うように当てる
- 2分ほど深呼吸しながらリラックス
目の奥の重だるさが抜けて、全身がゆるむのを感じるでしょう。
寝る前に行うと、睡眠の質まで上がります。
STEP⑤|ツボ+運動で「再発しない頭」をつくる
ツボ押しとマッサージは即効性がありますが、根本改善には「血流を保つ体の使い方」が欠かせません。
日常のちょっとした動きで、頭痛を予防できる体に育てましょう。
💡習慣化ポイント
- 1時間に1回、深呼吸+肩回しを行う
- 湯船に浸かる(シャワーより効果◎)
- デスクワーク時、目線を上げて背すじを伸ばす
「動かす・温める・整える」の3本柱を続けることで、“頭痛が起こりにくい体”が定着します。
まとめ|ツボを味方に、頭痛ゼロの毎日へ
ツボ押しは、特別な道具も場所もいりません。
指先ひとつで、頭・首・心までもゆるめるセルフケアです。
今日から実践できるポイントは3つ:
- 太陽・風池・百会を1日1回ゆっくり押す
- 頭皮マッサージで血流を戻す
- 温め×深呼吸でリラックス神経をオン
こめかみの重さが抜けていくと、頭がスッと軽くなり、集中力・気分・睡眠の質まで上がります。
ツボの力を味方につけて、頭痛に悩まない新しい日常を手に入れましょう。
